前々から気になっているのだが、東京メトロの永田町駅から弁慶濠の出口に向かう階段に、「麹町署<-|->赤坂署」
という境界線がマジックでこっそりと書いてある。
もちろんこれは警察署への道案内ではなく、何か事件があったときの所轄を表しているものと思われるが、
そんなもの警察関係者が知っていれば済む話で、わざわざ書いて示すものとも思えないし、
悪戯にしては当初気付いてから6年以上もそのままなので、誰かの他の関係者が書いたものなのだろうが、その意図が知りたいところである。
県境などにまたがっている建物の中に「境界」を明示して話の種にしていることがあるが、これもその一つとして。
『踊る大走査線』で境界線になっている川の上で水死体を押し付けあっている場面がありましたが・・・
ちょうど、階段を上りきったところから10センチくらいのところに線が引いてあるので、例えば階段を上って事切れたなんてことがあると、ちょうど境界線をまたがる形で倒れるということに。
別の話で聞いたのですが、死体の場所は頭部の場所で特定するそうです。上記の場合は、赤坂署の管轄になりそうですね。
野口武彦「江戸の風格:へそ曲がりの死体」(日本経済新聞2007年9月23日朝刊)によると、江戸時代には番屋の責任が決まっていて、死体の「足」の場所で決めていたようだ。
そして、境界線上に両足がまたがっていた場合には、「男は左足、女は右足」とされていたようである。
水死体の場合は最初に発見した番小屋の担当で、これも足の向きで決めたらしい。
結構、昔から同じ話はあったということですね。