震災の教訓

災害は忘れた頃にやってくる。まさにそうだった。1月に阪神淡路大震災の追悼があって、3月10日に東京大空襲に触れた新聞記事を見たときにも、なんとなく思い出してはいたが。
今回の震災において考えたことを忘れないために記録しておく。
1.回線に依存しない情報入手手段を普段から持っておく
事務所内で二人で打ち合わせをしていたところ大きな揺れが長く続いた。
手元のPCで震度は確認したが、それ以降、インタネットがかなりつながりにくくなり、携帯電話も携帯メールも規制がかかった。
ラジオの情報を得ようとしたが、職場にラジオはおいていない。ネットでラジオを聴こうとしてもトラフィックが規制されているためか、画面がフリーズしたまま。
つまり日常的にインタネットに依存している状況が露呈したことになる。
特に必要だったのは、災害情報と交通情報だった。
しかし鉄道会社のサイトなどはいまだにフリーズしたままだ。
小さなAMラジオでよいが、バッテリが切れる可能性があるので、手回し充電器がついたものがいいだろう。ワンセグ携帯があってもよいだろうが、どの程度の情報が得られるのか分からないし電池がどのくらい持つものだろうか。
今回必要だと感じたのは、テキストによるマルチキャスト情報システムだ。
イメージは昔のポケットベルだ。
情報はいくらメールやHPで提供しても、回線が確保されなければ、こちらから取に行くことはできない。しかしマルチキャストは受け取ったかどうかは不明だが、電波を使って一斉配信することになるので、そのあたりにある端末が電波をキャッチすれば表示される。いわばツイッターの機能を一つの受信端末に織り込んだものだ。
技術的には既に確立されたものであり、端末を普及させれば実現可能なシステムである。例えば携帯電話やカーナビなどに組み込んでおいて非常時の緊急警報システムのような形で使えればよい。
情報を発信する側は、ホームページに載せるだけでは結局アクセスが集中してしまい、アクセス不能がアクセスを呼んで機能不全を起こす原因となっている。むしろ、不特定多数に情報をばら撒くには、まずはメディアを有効に活用することが必要で、福島原子力発電所の災害事故に関する情報提供についての東京電力の対応が後々議論の対象になるだろう。

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