ITガバナンスの構造–SOX法とCSRが変える企業システム

湯浦克彦(著)エスアイビー・アクセス(2006年)

職場のある人の机に置いてあったため、願って永久貸与された本。

著者は日立系のエンジニアであり、本を貸与していただいた伊藤氏の知人とか。

「信頼される企業になるためにITをどう活かすか」をテーマにしている。おそらく著者が仕事を通じて得たITの永遠のテーマなのだろう。

全体が四章に分かれている。

「1.信頼される企業であるための関門」では会社法の内部統制からCSRなどの最近の不正事例やコンセプトなどの紹介がなされている。

「2.ITに課せられた試練」では、ITは事業戦略を遂行するためにあり、その戦略は企業が信頼される方向に向かうべきとする。その実現手段としてITアーキテクチャの重要性を説く。

「3.ITの価値に関する参照モデル」はITILやCOBITなど評価のフレームワークを紹介する。

「4.IT価値発揮の構造設計」が筆者のノウハウが最も現れたところで、1から3を実現するためにどのような考え方でITを構築していけばよいかという議論を進めている。4はハッキリ言って難しかったが、もう一度読んで深く理解すると、ITを通じて会社をどう見たらよいかということがある程度理解できるのではないかと期待する。

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