世の中で、IT技術者が不足しているらしい。
大型の開発案件だけではなくスマートフォンなどのデバイス向けのアプリケーション開発や最近のセキュリティ関連事故の続く状況なので、いろいろな分野で人材が必要とされているのは分かる気もする。
しかし冷静になって考えてみよう。
IT技術者が長期的に不足するということは、そもそもITが人間になりかわって情報を処理し人間がより高度な判断業務に従事できるようにするとか、人間が出来ないような情報の伝達の仕組みを時空を超えて行うのがITの役割であるわけだから、ITが進歩するほど、IT技術者は余らねばならないはずだ。それが不足に転じているということは、長い目で見れば結局ITは人間を幸せにしていない。単なる人食いの金食い虫だという俗説があるが、あながち誤りでもないのかもしれない。