国立公文書館平成26年特別展 江戸時代の罪と罰

半年ごとに企画を替えて行われる特別展。
今回は江戸時代の刑罰に関する史料の公開である。

http://www.archives.go.jp/exhibition/

国立公文書館で開催されている。
お役所だが、木金は遅くまで開いているので仕事が終わってからでも行くことができるのはありがたい。

小伝馬町の牢獄の全体絵図面
斬首、磔、獄門などの処刑の具体的な手順方法(絵)
当時は死罪であっても罪の中身によって処刑の方法が変わっていたようだ。
罪と量刑のについては「秘密」とされたため、現場が困ってそのマニュアル本が出回っていたという話
鼠小僧の実際に忍び込んだ屋敷を一覧にした地図
米国の監獄の思想と環境を知った吉田松陰の改善策
など興味深いものがたくさんあった。

当時の具体的な罪とそれに対する量刑もなかなか興味深く、今では民事とされる案件(間男など)も「罪」とされて、心中なども当事者の関係やどちらかが死亡した否かで罪が違っていることが具体的に決められているあたり、案件が多かったのだろう。
また、今では死刑は絞首刑のみだが、これは明治に入ってから斬殺・絞殺に統一され、しばらくして絞殺という形になったこと、また絞殺の方法も当初の方法はなかなか息絶えず蘇生することすらあったため改善されたなどの解説もある。

Leave a Reply

Your email address will not be published. Required fields are marked *

CAPTCHA


計算式を埋めてください * Time limit is exhausted. Please reload CAPTCHA.