CSR入門-「企業の社会的責任」とは何か

岡本享二(著)日経文庫(2004年)

仕事の関係でCSRの勉強をすることになった。そこで勧められた入門書がこれ。一通り記載してあり入門書といいつつ中身が充実して
「知ったふり」ができるということで、早速拝借して読んだ。

著者の基本的主張は、CSRとはトリプルボトムラインとして「経済」「環境」「社会」という観点から考える必要があるが、
これを更に発展させたものとして、人間と生態系を加えた「ペンタゴンネット」という考え方を提唱している。

たぶん著者のIBMでの実践経験から来るものと考えられる。

なお、もう一つの主張として、「哲学⇒知識⇒行動」というアプローチが必要と説く。すなわち人まねではなく人間として経営者として
「哲学」に基づいた行動を企業がとるというところが原点にあるという。

CSRに限らず経営であれば企業行動が「真・善・美」をどのように目指すかという「哲学」に基づいたものから、
知識を得て行動に移すというのは至極当たり前のことであるが、「見よう見まね」から入る日本の会社にとっては厳しいかもしれない。

Leave a Reply

Your email address will not be published. Required fields are marked *

CAPTCHA


計算式を埋めてください * Time limit is exhausted. Please reload CAPTCHA.