立ち読みを始めたらやめられなくなって、買ってしまった。廣松の原作にあたる前に解説から読むのは邪道だが、既に挫折しているので、仕方がない。
凡人に理解できる内容ではなかったが、著者の説明自体は哲学書の難しさがないのが幸いだった。
近代の超克とは近代を乗り越え克つという意味だが、それは近代化の始まりにおいて議論されるので、ようやく京都においてそれが始まったのだ。
しかしベルリンの壁が崩壊したあたりから、日本の思想史は崩れ始めて、歴史の修正主義や新興宗教などに矮小化されてきたとする。
2015年9月12日読了