ふしぎな鉄道路線: 「戦争」と「地形」で解きほぐす

2019年8月18日読了
日比谷図書館の対面にあるプレスセンターの1Fにジュンク堂がある。ふらりと立ち寄り見つけて購入。

明治以降の鉄道路線の敷設には陸軍の意向がかなり強く影響していたというテーマで、史料を読み解きながらそこに路線がある歴史を振り返る。海辺の鉄道は艦砲射撃の対象になりやすいことから、陸軍は内陸部を選択するが、工費や利用客の見込みなどから便利なところを指向する民間とのやりとりなど面白い。
西日本は国の予算が届かず民間主導で鉄道が始まっていくが、山陽本線(特に、山口県部分)の計画路線図は、地元を知っている者が見るとドキモを抜く。
そして関門トンネルが国防上いかに重要な位置づけであったか、さらにはそれを狙った米軍によるトンネル爆破計画が終戦で中止されたことなど、現代は歴史に支えられていることを実感する。

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