架線切断事故

6月22日通勤時間帯に、JRの架線切断事故による停電で、埼京線、宇都宮線などが数時間に渡ってストップ。
京浜東北線などもあおりを食らって、都心では乗客が山手線になだれこむ。小生、通勤は地下鉄だが当日は業務で山手線に乗り、
殺伐とした車内で乗降客の怒号や、子供の泣き声などを聞きながら30分ほどの忍耐を強いられるだけで済んだが、
知人は私が午前の用事を済ませて電話をしたときに、「まだ車内なんだよー」と訴えていた。

23日日経新聞の報道によれば、原因は停車してはいけない「エアーセクション」と称する場所に列車が停車したことから、
電圧差で発熱が起こり、架線が切れたことによるとのことだ。電圧の異なる二つの線が並行するごく短い場所で、
短時間に列車が通過すれば問題ないが、列車が停車して通電状態が長く続くと発熱で溶けるという。
本来は手前の信号がある停止位置で列車は停まるべきであったらしい。

この話が本当であれば、実に重大な事故である。運転手が決まった場所で停まらなかったことではない。

むしろ、レールの上を走る列車は非常停止措置などにより信号機以外の場所で停止せざるを得ない可能性がある。また、
一般には故障で停まってしまうこともある。そういった可能性は素人でも想像がつく。それが、偶然にも停止禁止位置に列車が停まったことで、
架線切断が起こるというのであれば、設備設計においては、そういった例外的事態は発生しないということを前提にしていることになる。

あるいは、発生の可能性を非常に低いと考え、架線切断の影響をも低く評価していたのかもしれない。

同様の事故の可能性はまだ残っていることになるのだろうか。

4 thoughts on “架線切断事故

  1. このところの首都圏のJRの事故は不可解なものが多いのはわけがあるって前に某週刊誌で読んだことがある。
    素人にはよくわからない。でも関係者なら、こうしたら絶対にこうなるってことがわかるはず。っていう事故が頻繁に起きてるそうです。
    まぁ、その週刊誌の質からしてそのまま信じていいとは思わないけどね。
    ただ、このような事故がこれからも起こるだろうって結んであったんだけれども、その通りになっているのも事実。
    その週刊誌の宣伝にもなりかねないし、根も葉もない推測記事かもしれない。それがたまたま偶然おきているのかもしれないからここでは詳細は伏せておきますが。


  2. やー止まっちゃいけない区間があるって言うのは設計ミスでしょう。どんなことしても止まっちゃうときはとまっちゃうんだから。
    ロシアのチェリャビンスクかどっかの道路で最大スピードで通りすぎなきゃいけない区間があるらしいね、残留放射能が強すぎて。
    世紀末ですな。ていうかもう新世紀か。


  3. 再発防止策として、「エアーセクション」に列車が停まらないよう音声で運転士に音声で注意喚起する装置を導入するらしい。
    でも、停まらざるを得なかったときはどうするのでしょうか?
    線路上に停まってはならない場所があるという設計が問題なのではないでしょうか。


  4. 現在の「線路」「架線」の構造上、どうしてもエアーセクションってのはなくせないらしいですよ。
    どこまで本当か知らないけど。


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