週末の朝刊は、往々にして「様子を探り記事」が多いので、これも市場の反応を試すための「ぽろっと一言」かもしれない。
フェムトセル方式と呼ばれる携帯端末用の小型基地局の設置を自由化することで、
基地局を有線方式のブロードバンド回線に設置することで、例えば地下の店舗などでも携帯端末が使えるようにするという構想。これは例えば、
利用者がかなり少ない場所や既存基地局から陰になって電波が届かない場所、屋内などいろいろな場所で携帯端末が使える利便性がある。
固定回線は通常は月ぎめ料金だから、通信料金の節減にも繋がるだろう。
一方、トラフィックで課金している回線事業者は痛い話である。下手をすると、A地点とB地点と両方がこの方式の基地局で通話されると、
ケータイ会社は自社の回線を「迂回」されることになり、課金ができない可能性もある。
しかしインターネットの行き着く先は、公共道路と同じである。つまり誰もが自分の家の玄関から道路に出ることができ、
ルールを守る限りは何処をどう往来しても自由な世界である。高速道路を有料で使う人と、
渋滞する一般道を走る人といるのは利用者の選択である。とはいえ、首都高速道路のようなことにならないようにはしてもらいたい。