外貨預金

円高を反映してか、最近は外貨預金の優遇金利キャンペーンが新聞広告などによく掲載されている。
外貨預金は円預金よりも金利が高い。日本の預金が1%も金利がつかない所でも、ドルでは4%程度つくこともある。しかし、外貨預金をする人は、金利よりもレート差狙いのほうがうまみがあることを知っている。
円高局面で外貨預金を設定し、円安になったら円転してレート差を手に入れようというのが、外貨預金の面白さなのだ。
しかし、これには手数料の罠があることを知っておく必要がある。
ドル転するときにはTTS、円転するときはTTBで換算される。これは銀行間取引レートにそれぞれ1円上乗せして取引するルールになっているからである。銀行が個人と外貨取引をする際は、さらに手数料として1円上乗せされる。
だから、たとえば、TTMが1ドル100円のときに、1ドルを買ってすぐにまた円に戻した際には、通常は100円玉と一ドル札の交換と思うかもしれない。しかし、ドル購入時点では、102円必要で、取得した1ドルを直ぐに円に戻しても、98円しかもらえない。
つまり、ほぼ100円につき4円の手数料(年利にすれば4%以上)を払うことになる。換言すれば、4%の利率であっても為替変動がなければ利回りはゼロということになる。
外貨と円貨を交換するたびに手数料が落ちていくので、銀行にとってはかなりおいしい取引である。

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