気持ち悪くなるのを防ぐ対策

では、気持ち悪くなるのを少しでも防ぐ方法はないものでしょうか。

(1)酔い止め薬を飲む

    これが一番です。乗船一時間前から30分前くらいまでに飲みますが、錠剤よりも液体のほうが吸収が早いような気がします。なお、食直後に飲むと、食物とともに胃に留まりなかなか吸収されません。

(2)リンゴジュースを飲む

    リンゴは胃腸の調子を落ち着かせるといいます。子供が下痢をしたときには水分補給のためによく飲ませますね。

(3)生姜(しょうが)湯を飲む

    しょうがは元来、漢方薬みたいなもので二日酔いのムカツキにも効くといわれます。
    確かに気持ちの悪いときは、苦いものを飲むと気分的には落ち着きます。
    薬屋さんにはしょうがの粉末を売っています。一般には風邪をひいて寒気があるときなどに飲みますが、熱湯に溶いて飲めばよいので、乗船前に船宿で白湯をもらいましょう。生姜はなにより化学薬品でないところがいいです。
    それでも酔ったら「しょうがない」。

(4)空腹はよくない

    空腹は最悪です。吐くのが怖くて食べない人がいますが、むしろ空腹のほうがちょっとの刺激で胃が蠕動し始めるので、船に乗る一時間くらい前までに軽く食べておくのがいいでしょう。バナナなど消化がよくカロリーが高いものを。

(5)満腹や「前夜祭」もよくない

    満腹あるいは前日の深酒は胃が疲れます。脂っこいものや消化の悪いものを食べると酔いやすくなります。
    また、あんこなど腹持ちのよい食べ物も避けたほうが無難でしょう。
    釣行の前夜はお酒は控えましょう。胃がもたれて往路の車中で酔うこともあります。釣った魚で大いに盛り上がることができるのですから・・・。

(6)視点を遠くに定める

    車で本を読むと酔いやすい人は必ず酔います。視点が行ったり来たりするとどうも酔いやすくなるようです。
    船で仕掛けをつける、餌をつけるなどやっていると気持ち悪くなります。そんなときは、遠くの目標地点を眺めるといいでしょう。くれぐれも、船の下や近くの波を見ないように。
    但し、冒頭に記載した「視覚から来る酔い」については、あまり効果的ではありません。水平線を見たりすると、「揺れている」と感じてしまうわけですから、このタイプの人はますます気持ち悪くなるでしょう(私のことです)。

(7)酔うタイミングを知る

    私の場合、沖まで船が走っているときは、どんなにゆれてもスリルを味わえますが、ポイントについたときのあの独特の揺れが最も不快感を誘発します。IMAXの大スクリーン映画でジェットコースターなどの映像を見ると気持ち悪くなるところから、どうも視覚から酔いが来ていると思っています。
    酔い始めたらすぐに横になり回復を待つなど、自分なりの調子をつかみましょう。

    酔うタイミング
    • 船がスピードを緩めて揺れるとき
    • オマツリほどき
    • キャビンの天井を見たとき
    • 竿先を見つめて
    • 餌をつけるとき
    • 顔が青ざめた人を見たとき(つられ酔い)

(8)ゆったりとしたものを着る

    特に冬場や雨の日は、レインコートを着たりしますが、意外に腹の部分を締め付けています。これが腹部を圧迫して胃が悲鳴をあげます。立っているときは平気でも、座るとベルトが腹を押さえつけるので、なるべくゆったりとしたものを身に付けましょう。

(9)出すものは出す

    釣りの日はいつもより早朝起床が多いので、トイレにいかないままということがありますが、なるべく出しておいたほうがいいです。便意を催したときに少しゾクッとしますが、これが実は船酔いのきっかけになったりします。
    下が詰まると上から出るという理屈が当てはまるかどうかわかりませんが。

(10)自己暗示をかける

     自己暗示のためには、次のような人畜無害な民間伝承を試してみるのもいいでしょう。 本当に効くのかどうかは定かではありません。

    • 「臍に梅干をはる」
    • 「手首に五円玉を巻きつける」
    • 「手首の付け根から指三本分の箇所の筋(内関というツボ)を押さえる」
    • 「口に一万円札の端を挟んでおく」

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