地図から読む江戸時代

2015年11月1日読了

江戸時代に描かれた地図の変遷。
特に絵図から地図へと変わるに当たって、当時の人々の世界観が変わっていく様子を解説しているが、実際の地図と解説との対比がないため、いまひとつ分かりにくい構成になっている点が残念。

伊能図はあくまでも緯度の距離を測ることを主眼として日本の形を表現しようとしたものであるから、国境(藩)が描かれていない。一方、古い絵図においては「くに」の集まりが日本全体を形作っているという考え方で製作されているために、日本国の形はいびつとなっているなど、興味深い視点が提供されている。

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