論理と集合のはなし―正しい思考の法則

論理と集合のはなし―正しい思考の法則
大村 平
日科技連出版社

2018年5月5日読了この著者のシリーズは「統計のはなし」から始まってほぼ読んだつもりだったが、人気があるためか再版が出るので、さらに読みたくなってしまう。
論理と集合の話は、pならばqである、という関係を、裏とか否定とか対偶という形で捉えながら、日本語でいうところの曖昧な論理をきちんとした理解に基づいた場合に誤解が生じていないかどうかを知る上でも役に立つ。
ベン図を含む集合理論は、たしか小学校4年のときに教科書に載っていて、先生がそこを省いてしまったので、どうして教えないのかと尋ねたら、指導要領が変わって6年生で扱うことになったと言われたのをいまでも覚えている。
そして6年では学ばず、中学に入って少し触れ、ド・モルガンの法則は高校に入ってから習ったので、全く触れていないわけではないが、紆余曲折があったのだろう。
しかしこの時代において集合論を学ばないのは、多方面で支障があるように思えてならない。特に、あらゆる問題に対処するという命題があるときに、全体像をどう捉えているかという点が議論で合わないことがあるのは、実はこの集合論を勉強しているかいないかの違いではないのだろうか。

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