地震雷火事親父

昔から怖いものの代表のように言われ、最近では親父は「カーちゃん」に代わったとも言われているが、今朝、暗いうちに目が覚めていろいろと考えているときに、実に奥深いことに気が付いた。
それは、4つの恐怖が、人間が物事をどう捉え対応していくかということを、ある分類に従い象徴的に表現したものであるということなのだが、以下、発生原因、発生の可能性、被災の可能性、対応行動によって分類してみる。


地震
(発生原因)自然現象
(発生の可能性)必ずどこかで起こる
(被災の可能性)大きなものは被災は不可避
(対応行動)起こる事を前提に準備する(備えあれば憂いなし)

(発生原因)自然現象
(発生の可能性)必ずどこかで起こる
(被災の可能性)対処すれば回避可能
(対応行動)避雷針など起こっても自分に害が及ばないようにする。ある程度は事前に予知できるので、危険から逃避可能。
火事
(発生原因)人に起因することが多い
(発生の可能性)必ずしも起こらない
(被災の可能性)回避可能
(対応行動)火災の原因は自然発火を除いては人間の扱う火が元になっているので、取り扱いに十分注意する。
親父
(発生原因)人間関係
(発生の可能性)必ずしも起こら(怒ら)ない
(被災の可能性)一方的には回避できない
(対応行動)パターンを掴んで注意する。適当にガス抜きする。
もともとは、心配性の人(つまり自分)の基本発想は「XXがどうしよう」という思考パターン(不安型)があり、これをどう変えたらよいかということを考えてたところに、ふっと思いついたのが「地震」で、そこから連想したまでなのだ。
不安型(ネガティブ思考という人もいるがこれは間違い)は、どうしようと悩んでも仕方がないことに気がつけるかどうかが、問題解決の糸口になる。地震は必ず起きる。だから起きたらどうしようと考えてそこから逃げようとしても、問題の解決はできない。むしろ、起きることを前提に、数日間生活できる水を用意するとか避難場所を確保するといった、「起きても大丈夫」という安心を得る手段を用意すればよい。
雷も同様だが、これは準備により被災を回避できる点が地震との大きな違いであり、還元すれば準備によりより安心を得やすい恐怖の対象である。
火事の場合は、「起きたらどうしよう」と考える前に、日頃から火の用心をして、さらに消火器を用意する、消防訓練をする、ある状況では諦めて避難するという心の準備をしておき、火災保険で経済的な対応をしておけば、不安は解決するはずだ。
親父の怒りは関係性から生ずる恐怖(不安)なので、上記とは少し性格が異なるが、物分りのいい親父や性格のいい相手であれば、かなり恐怖感はなくなるはずだ。
アルコール中毒で暴れるとか言うことになると少し厄介だが、こういったものを含めて、出方の分からない人間や対処療法的な対応しかできない人間が、地震や雷以上に扱いにくいのではないかと、やはり考えてしまう。

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