東北太平洋沖地震は予知されたか

緊急地震速報なるものがあって、震源に近いところで発生した地震が感知された瞬間にラジオなどで通報するというありがたい仕組みがある。これは実際に発生したものを伝える仕組みなので、検知が成功し通報がうまくいけば数秒の間に対応できる。
実際、毎日のように速報があって茨城県沖あたりの地震は10-20秒くらい経過してぐらぐらと揺れるから、机の下にもぐるなどは割りと余裕を持って行動できる。
予知には概念的には他にもあって、数十年おきの地震サイクルを統計的に見え、数年以内に大きな地震が起きる確率は○○%という予知がある。この予知の欠点は、ある意味誰でも言える内容でもあり、緊迫感がないことだ。
しかし、大地から発生する異常電磁波を探知してそのエネルギーを利用して規模や数日以内という時期まで予知できる仕組みがあると、この上なく対策が打ちやすい。
それが地震予知通報サービス「くるかも」である。
大地から発生する電磁波はTVなどの電波に影響を与えるため、それを測定すればいいということは昔から言われていたことだが、その成分を取り出す方法が確立されなかった。この研究者は発想の転換をして、全体の電磁波からTVの部分を除去すれば、異常な電磁波が測定できると考えて、このシステムを考案した。
今回の東北太平洋沖地震は、明らかに異常値として測定はされていたが、測定データの蓄積が少なかったために判断の誤りによって、予知できなかったことを認めている。
予知できなかったことは残念ではあるが、これが本当に実用化されると、今回のような大惨事はかなり軽減できるようになるはずだ。一日でも早い研究成果を望む。
参考記事:トランジスタ技術2011年4月号(CQ出版社)

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