エコキャップ運動

ペットボトルのキャップで世界の子供にてワクチンを届けよう。
というそれ自体を否定できないスローガンを張っているエコキャップ運動が会社でも行われている。文字通り、その考えを否定するつもりはないし、現代社会においては消費行動に伴って消費されずに廃棄されるものがあまりにも増えてしまい、この問題を解決しなければ、地球に未来はないともいえるので、反対するつもりもない。
しかし、以下の説明には疑問がないではない。
●小さなキャップでも、分ければ資源
●リサイクルして価値ある材料に
ゴミとして焼却処分されますと、キャップ400個で3,150gのCO2が発生します
●ペットボトルのキャップをみんなで集めよう
400個で10円のワクチン代ができます
ポリオワクチンは1人分20円20円で1人の子どもの命が救えます
http://ecocap007.com/ より。
焼却すればCO2が発生するのは当たり前なのだが、燃料として使用することはできる。
これはリサイクル活動に言えるパラドックスなのだが、リサイクルにはそれなりの設備投資やリサイクル自体へのエネルギーが消費される。
キャップの運送や再加工などの一連のリサイクル行為によって余計なエネルギーが消費されるのなら、そのまま燃料として使用したほうが、本当の意味で省資源になるはずだ。
それを単純に燃やしたときのCO2換算で、「だからリサイクル」というのは論理として飛躍しすぎていないか。燃料として消費されれば、その分、他の燃料が使われないのだから、追加的CO2排出量はゼロである。
400個で10円のワクチン代、つまり800個で一人分のワクチンが得られるという話。私はステンレスボトルを常時持ち歩いており、ペットボトルはほとんど使わないので、800個分のふたを集めることへの貢献はほぼ不可能だ。もちろんキャンペーンが一人に800個を集めろといっているわけではないことは理解をするが、20円を得たいのなら、直ぐにでも寄付してあげることはできる。
このNPO法人はその資格取得がかなり難しいとされる内閣府認証法人だが、そもそもキャップ集めるのにどうして内閣府の認証がいるのか理解できない。なんとなく見えないものがあると、疑心暗鬼に陥ってしまうのは、私のよくないところらしい。

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