物忘れ

物忘れがひどいという人がよく冗談交じりに、「忘れないようにメモをとっても、こんどはそのメモをどこに置いたか分からなくなる」と言う。
他愛もない話だが、ストレスマネジメントの観点からはとてもよいヒントがあることに気がついた。
色々と気になることがある場合に、メモをとって頭からいったん外に出すことで、「気がかり」状態から解放される、つまり、「後回し」にすることができる効果があるのだ。
メモが教えてくれること。その時々では気になっていても後になってみれば実は大したことではないことはいくらでもある。また、客観視することによる冷静さを保つ効果もあるだろう。そして、後でメモを見て忘れてしまったことに気がついたのであれば、まさにそれが実につまらないことであった証拠でもあり、一方でそれによって大事なことを思い出すことができれば、これまた思い出してよかったということにもなる。
私は物事を割り切ることが苦手なので、気懸りが持続することが多い。しかし、最近は結構忘れることができるようになってきて、老化もそれなりにいいことがあるなぁと感じている。
忘れるということは時々思い出すということでもある。完全に忘れてしまえば、思い出すこともないので、忘れたことすら気がつかない。それで世の中が平穏無事に動いているのであれば、まぁいいのではないか・・・。

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