特別展「和様の書」@国立博物館

暑さを押して夏休みを利用して上野に行ってきた。
目的は、
特別展「和様の書」 | 東京国立博物館 平成館 | 平成25年7月13日(土)~9月8日(日)
である。
暑さのせいか想定よりかなり空いてはいたが、展示内容が圧巻だけに相変わらずの人気である。
いわゆる、国宝級の三蹟・三筆の書や、後陽成天皇の宸翰、信長、秀吉、家康の直筆などが拝見できるわけで、これを見逃さない手はない。
平家納経(一部)まで展示してあるとは・・・。
やはりほれぼれするのは、貫之の古今和歌集である。
どうしてああいった美しい線が筆一本でかけるのか不思議だ。
コンピュータがどれだけ発達しても、同じ字は書けないが、人は新たな美を作り出すことができるだろうと思うと、安心する。
さらに、千年以上も紙を補修しながら民族の財産として引き継いでこられた歴々の日本人に感謝せざるを得ない。能筆は人に属するものだが、その美は形こそ変えつつも原典に戻って学んで引き継ぐことができる。まさに国宝なのである。
http://wayo2013.jp/
その後、常設展示に行った。特別展で3時間も粘ったので、こちらはざっと眺めようという気持ちで特段の期待はしていなかったのだが、あの「ワカタケル」の文字が読み取れる「江田船山古墳出土鉄剣」がさり気なく展示されていた。
しかもガラスケース自体が独立しており、前後左右からみられるようになっており、刀の背の銘文だけではなく、腹に掘り込んである馬、鳥などの絵紋も見ることができたのは、感激であった。

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