交流のしくみ

国際交流の話ではなく、電気の交流(直流に対する)についての分かりやすい書物である。
コンセントから供給される家庭用の交流電源はおそらく知らない人はいないだろうが、その意味するコストメリットや、最近の家電製品でのインバータ回路のメリットなど、身近にありながら知らないことばかりが書かれていて、目から鱗が落ちるという表現がちょうど合う内容だ。

こういうことは知らなくても生きていくことはできる。また知ったから何か得をするということでもない。しかし、世の中の仕組みと同様に身近なものが、どうして今の形になっているのか、あるいはどういう仕組みで動いているのかを知ることは、なんらか人間を豊かにしている仕組みとして知っておかねばならないのではないかと思うことがある。まだ言葉にはできていない。