性のタブーのない日本

性のタブーのない日本 (集英社新書)
橋本 治
集英社 (2015-11-17)

2015年12月5日読了

タブーはないがモラルはある!と帯にはあったが、さてどうなのか。

著者によれば、性というもの(こと?)が汚れたものというイメージは明治以降のことで、それまでの日本人は比較的おおらかであった。

イザナギ、イザナミの国生み神話の世界から始まり、平安時代は名前を聞くことはすなわち「やりましょう」で、顔を見るというのは強姦に近い行為だった、など疑いを持ちつつもそれなりに興味をそそられる内容。

そもそもタブーとはなんぞやということを考えされられるのは収穫。ただ、それを語れるほどの知的レベルにはいたらず、単なる好奇心を多少満たす程度で終わってしまうところは、新書版の限界か。

ところで著者の橋本治は、このような文章を書く人だったのか。

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