人工知能のための哲学塾

人工知能のための哲学塾
三宅 陽一郎
ビー・エヌ・エヌ新社 (2016-08-11)

2016年9月16日読了

人工知能が人の能力を超えるかというその問いかけ自体が怪しげな議論があるが、本書の著者の哲学セミナー内容を本にしたもの。著者はゲームの開発者であり、ゲームの中で活躍するキャラクターにどのように意思を持たせることができるかということを、ずっと考えてきたらしい。
その中で、人工知能による「意思」という問題も考えざるを得なくなり、哲学の領域に入っていったとのことである。

面白いことに、現象学から始まり現象学で終わるという構成になっている。途中、メルロポンティなどあるが、認知ということを考えざるを得ないということで、現象学が出てくるのは不思議ではなく、ホンダがアシモの開発をする際に、ロボットの開発を通じてより人間を研究することになったという話に通ずるものがある。

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