倭国の時代

岡田英弘(著)ちくま文庫(2009年)
倭国の時代 (ちくま文庫)
魏志倭人伝の記述は、倭の卑弥呼の朝貢の盛儀を強調するため、わざと距離を長く南方の遠い国になるように記載されたもので、それをもとに邪馬台国の場所を議論する意味はない。


日本書紀は天武天皇の皇位の正統を打立て、さらに持統天皇以下の女帝が父系相続を正当化するために作られたもの。したがって、大和朝廷の時代の記述は、後の都合に合わせて記載されたのであてにならず、推古天皇や聖徳太子は存在しなかった。
古事記は日本書紀よりも後世の平安時代に書かれた偽作である。出雲神話など日本書紀にはないものが載っている。
などなど、相変わらず面白いが、少し記述に矛盾するところがあるので、本当に理解するのは難しい。とはいえこういう歴史解釈もあっていいのではないか。

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