舞い降りた天皇(上)(下)初代天皇「X」は、どこから来たのか


著者はこの作品中で作家望月真司として登場し、古代日本の謎解きをする小説家であるとともに、その作品の内容が故に命を狙われる者として話が展開していく、古代推理小説という形式をとっている。しかし、実態は著者自身が研究した記紀の記述、魏志倭人伝にある邪馬台国などについて、著者独自の視点で話が展開していくので、のめり込むように読んでしまう。
邪馬台国は存在しない。なぜなら、魏志倭人伝の記録は邪馬台国の「台」の旧字である「臺」ではなく「壱」の旧字である「壹」が使われているため、「やまい」の国である。
卑弥呼は女性シャーマンをあらわす一般名称であり、対チャイナ政策として服従するから手を出さず支援だけさせるための方便として支配者とされた。伊都国はチャイナの支配する地域であり、卑弥呼がいる場所はそこから数百里も離れているというのは、軍事的に攻められないための方便である。
倭国は今の壱岐対馬を中心とする南朝鮮と北部九州を含む圏域を指しており、秦氏を祖とする一族が九州を経て大和に向かって朝廷となった。これが神武東征となって残っている。
伊勢神宮、熱田神宮はそれぞれ壱岐対馬を祖とする神々であり、伊勢は壱岐の変名。鏡と剣とはそれぞれ女性、男性をあらわす。
などなど、小説という形態をとっているがゆえに、従来の歴史書では書けなかった大胆な推理がちりばめられている。

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1 thoughts on “舞い降りた天皇(上)(下)初代天皇「X」は、どこから来たのか

  1. 昔、邪馬壱を「さばい」と読んで福井県鯖江市だと主張してた人もいたな。誰だったかな。


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