プラトンとナード

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タイトルは「ナード」(つまり、オタク)だが、人と技術の創造的連携というサブタイトルが示すように、人工知能時代を論ずる真面目な情報論。

自然の法則は必ずしもデジタルな表現はできないという点と、ゆえに人との協調が必要であるという点を、半導体のオン・オフの仕組みから紐解いていき、ハード、ソフト、情報と議論を発展させ、決定論や蓋然性/可能性の議論も織り交ぜ・・・と、頭をぐちゃぐちゃにさせられる疲れる内容。
第7章の情報(エントロピー)の話や、第11章の蓋然性/可能性は、ここのところ興味を持っている内容なので、この章だけでも楽しく読める。
少しの技術的な知識があったほうが読みやすいが、議論の展開上から技術自体の情報的な本質をも解説しているので、むしろ技術者が「意味」を問う際には参考にできるのでは。
人工知能、恐れることもないが舐めてもいけない。人の創造性を助けるために人工知能を使うという考えには得心。

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