知識探索的思考とビジネスデータ解析の実践論

2016年3月28日読了

経営意思決定に有効なデータとはいかなるものかというテーマは、古くて新しい議論である。それはデータを使った分析や表現の方法によって、いかようにも変わるので従来からあるデータであっても処理の方法如何では、大変価値のあるものになるかもしれない。

本書では、経営データから何らかの知見を得る上で有効な方法とはどういうものかという点について、理論ではなく実際のデータを使って説明しようとする、あまり類のない本である。
この手の文献は、実際のデータを使おうとすると色々な制約があるので、どうしても仮想例を用いることが多くなりがちで、そうすると説明に真実味がなくなってしまい、読んでもつまらなくなる。
ところが、可能な限り本書では実際データを使っているので、著者の説明も具体的になっている。一方で理論的な部分が不足することになるので、学術的はない。自分にとってはリサーチの方法論じたいが勉強になった。

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