言は意を尽くさず

易経に「書は言を尽くさず、言は意を尽くさず」という言葉がある(らしい。読んでないし。)。

確かに言いたいことを伝えるのは難しく、自分で納得のいく言葉が出てこないことはよくある。

このブログを始めたのも、そもそもは自分のふとした思いつきや考えをメモしようというところに意図があったのだが、
自分が何かを感じ取っているのは自分で分かるけれどそれを言葉にするところで苦しむ。

そういった思いを伝えようとするのが芸術であり、言葉で伝えようとするのが文学であるらしいが、
残念ながら自分にはそういった素養もないし勉強もしていない。

「これ、おいしいよ、たべてごらん」

「うん、確かにおいしいね」

という何処にでもある会話でさえ、その「おいしさ」の感じ方は人それぞれ。つまり相手も自分と同じ「おいしさ」
を体験しているという幻想によって会話が成り立っているとすると、何だか寂しいものがある。

こんなことを考えていると、言葉に詰まってしまい、会話が成り立たなくなるのだが、今の自分はその状況に近づきつつあるのでは・・・・
と思うと怖い。

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